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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

社員と家族の心身の健康は重要な経営資源。株式会社ホンダカーズ三河に取材

ホンダカーズ三河の経営理念は「すべてはお客様のために」

ーー本日はよろしくお願いいたします。まず、御社のおもな事業内容などを教えてください。

浅井さん(以下、浅井):当社は愛知県岡崎市で1978年10月に設立し、新車・中古車の販売・整備を行なう自動車ディーラーで、設立以来、お客様の生の声に耳を傾け、お客様とともにサービスを創っていくという企業改革へチャレンジし続けている会社です。保険代理業も行なっており、現在は岡崎市を中心に愛知県内に7店舗(4月からは8店舗)展開しています。

ーー健康経営を始めたきっかけは何かあったのでしょうか?

浅井:当社の経営理念は「すべてはお客様のために」ですが、お客様の安心で快適なカーライフに貢献するには、会社、社員が健康であることが不可欠です。社員が健康であれば、会社も健康ということ。

そこで、当社を支える社員と家族の体と心の健康維持・増進活動に対する積極的な支援と組織的な健康づくりの推進によって、社員がいきいきと豊かで快適・健康な社会生活と経済の発展に貢献する社会を目指し、健康経営優良法人認定にチャレンジすることにしました。

当社では経営理念に基づいた優秀な人たちを採用していますので、社員たちにも長く健康で勤めて、皆さんの才能を生かして欲しいという思いもありました。

ーーこれまでに社員の方の健康状態で、改善が必要だと感じていた点はありますか?

浅井:仕事が忙しく、あまりゆとりがない部署もあります。特に管理職は、朝早くから出社したり、遅くまで会社にいたりして、どうしても運動不足に陥りやすいかと思います。

幸い、整備士などは業務上体を動かすことが多いため、メタボリックシンドロームが心配な人は少数ですが、注意が必要な社員には、協会けんぽから健康指導を行なっていただいたり、会社としても健康維持についての啓蒙を続けたりしています。

一番の課題は喫煙率の高さです。これまでにもいろいろと試みてはいるのですが、なかなか改善されず、毎年の課題になっています。

楽しく運動ができる機会を創出

ーー実際の取り組みについて詳しく教えてください。

浅井:まずは健康経営を推進・実施するため、担当役員を責任者とする健康経営推進チームを組織し、健康に関する情報を毎月配信しています。

また、「健康チャレンジカード」を全員に配布し、毎年それぞれが決めた目標に向かって、どれだけ改善できているかを確かめながら取り組んでもらっています。

ボウリング大会やゴルフコンペなど、多くの社員が参加できるスポーツイベントを開催して運動機会を創出。

また、食事も大切ですから、バランスの良い食事を摂ることができるように、ヘルシーなお弁当の食事補助をしています。管理栄養士さんに来ていただいて社内で研修を行なうこともあります。

地域貢献活動が活動のモチベーションに!

ーー地域に密着した活動を行なっているとお聞きしました。

浅井:当社では、近隣の保育園や幼稚園、託児所に出向いて幼児向けの交通安全教室を開いています。クイズやダンスを交えた楽しい安全教室は、オファーが絶えません。

高齢者向けには、自動車学校をお借りして、衝突軽減ブレーキ(ホンダセンシング)の体験会を年に何度も開催してお年寄りの安全運転を支援しています。

また、随時引き受けているのが小学生や中学生、高校生の職場体験です。大学生はインターシップとして受け入れています。たくさんの学校からの依頼を受けていますので、大変なこともありますが、職場体験後に生徒さんから届くお礼状には、毎回みんなとても感激します。

毎月行なっている近隣の清掃活動や交通安全週間の立哨活動の際には、地域の方から感謝の言葉をかけていただくことも珍しくありません。そういったことに喜びを感じ、人の役に立っているという心の満足度につながっていると感じます。

SNSで毎日届くお客様からのアンケートでは、「笑顔でいつも楽しそうな会社ですね」「丁寧な対応をしていただきました」「社員の方が素晴らしい」と書いてくださる方が多く、これも働くための一番のモチベーションアップにつながっています。

自分たちの取り組みが認められた喜び

ーー健康経営の取り組みに対しての反響はいかがですか?

浅井:今でこそ何年も連続して、「健康経営優良法人」の認定をいただいていますが、初めていただいたときは会社や自分たちの取り組みが評価されたんだと、みんなで本当に喜びました。

社員が心身ともに健康でいきいきと働いてくれている姿を見るのはうれしいですし、就職活動中の学生さんが会社訪問をしてくれる際にも、そういった姿に注目しているように感じます。

ーーこれから注力していくことがあればお聞かせください。

浅井:当社がある場所は交通の公共機関だけでは移動が難しく、一人1台車があるような環境ですので、どうしても一日の歩数が少なくなる傾向にあります。できるだけ運動ができる状況を創出していきたいです。

例えば万歩計を付与して一日にどのくらい歩いているかを知ってもらう、スニーカーでの通勤や階段利用によって足腰を使うように奨励するといった働きかけです。

大企業のようにお金をかけるのは難しいですが、こうした補助をしてでも、運動に取り組んでほしいと考えています。

自販機の飲料水のカロリーを掲示するといった、細かいことにもいろいろと取り組んでいます。ただ、社員たち自ら意識してくれることが大事ですので、私たちが発信していることを一人でも多くの社員に届けられるよう、引き続き努力していきたいです。

ーー最後に、健康に関心がある読者の方へ向けてのメッセージをお願いいたします。

浅井:年々優秀な人材を採用することは難しくなっていますが、健康経営をしっかりやっている会社というのは、今の若い人たちにとって重要なポイントになっていると感じています。

採用関連のデータによれば、就職先に望む条件として、「福利厚生の充実や健康や働き方に配慮している会社」という意見が上位にきます。

年々健康経営にチャレンジしている会社が増えていますので、これからは、健康経営に取り組んでいない会社の方が少数派になっていくのではないでしょうか。

私たちも今後は、ほかの企業さんの事例をたくさん勉強して、社員の健康のために新たなチャレンジを続けていきたいと思っています。

ーー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:ホンダカーズ三河

インタビュアー:島田佳代子

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