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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

充実した健康診断と確実な受診で病気の早期発見へ!東急ライフィア株式会社にインタビュー

東急沿線で「住まい」に関わる事業を展開

ーー本日はよろしくお願いします。まずは、御社のおもな事業内容を教えてください。

柳さん(以下、柳):当社は東急沿線を中心に、東急株式会社が分譲する新築マンション「ドレッセ」や新築戸建て住宅「ノイエ」ブランドの販売を中心に、不動産仲介、賃貸住宅「スタイリオ」、レンタル収納「クラモ」など、沿線における「住まい」にかかわる事業を積極的に展開する会社です。

当社にて販売を手がける、東急株式会社の分譲地『MINANOBA VILLAGE』では、住人のウェルビーイングの最大化を支援する共創の場として、街区内に共有庭「MINANOBAの庭」を用意するなど、住まいを通して人生を豊かにする暮らしをご提案しております。

東急ライフィア株式会社が販売を手がける、東急株式会社の分譲地『MINANOBA VILLAGE』

また、住まい関連事業以外にも、「ライフィアパーキング」のブランドで、コインパーキング、商業施設内の駐車場、月極駐車場の運営を積極的に展開。お客様の生活が安心で快適で豊かになるよう、そしてお客様が満足していただくことを考えて活動しています。

従業員は100名ほどで平均年齢は47歳と少し高くなっていますが、定年後の再雇用として嘱託で働く人も多く、男女比は7:3程度の会社です。

東急ライフィアパーキングのキャラクラー「とっPくん」

ーー柳さんご自身は、会社業務のどのようなところを担当されていますか?

柳:私は経営統括部に所属しており、総務人事から給与計算、社会保険業務にIT関係の管理など幅広く担当しております。健康経営に意識して取り組む以前から、健康診断をはじめとする従業員の健康に関わる分野に携わってきました。

会社として社員の健康のためにできることを実践

ーー健康経営を始められたきっかけについて教えてください。

柳:健康経営をいつから始めたという意識自体はあまりなく、健康への取り組みは長年続けていたことです。東急病院の医師・保険師との面談や指導のほか、2018年から健康保険組合の保健師による、特定保健指導を開始することになりました。

そのときに保健師から健康企業宣言や健保連の「銀の認定」について伺い、「以前からずっと取り組んでいるのだから、すぐにでも銀の認定が取れるのでは」とすすめられ、健康経営優良法人の認定を取るきっかけになりました。

2018年にさっそく健康企業宣言を行ない、「銀の認定」を取得。2021年には健康経営優良法人の認定を取得でき、今年で3年連続の認定です。

ーー従業員の健康状態について、課題や改善が必要と感じていた点はありますか?

柳: 8年前に現役の従業員が病気で亡くなることがあり、とてもショックを受けたことがあります。面倒見のいい人で、元気に働いていらしたのですが、体調不良から診察を受けたところ病気が見つかり、若かったこともあって症状の進行が早かったようです。

早期発見で治せる病気でも、多くは初期の自覚症状がなく、症状が現れたときには進行している場合があります。自覚症状のない病気を早期発見するため、会社としてできることは、健康診断を確実に実施して、従業員に受けてもらうことだと思います。

とにかく100%受診してもらえるよう、健康診断の予約状況をシステムで確認し、予約していない方には直接連絡をして受診を勧奨しています。

充実した検診項目に健康をテーマにした情報発信

ーー健康診断で病気の早期発見を大切にしておられるようですが、具体的に健康経営の施策として取り組んでいることも教えてください。

柳:当社では健康診断とストレスチェックを、アルバイト含め全従業員に実施しています。また、40歳以上の従業員は健康診断を年2回としています。

実施項目は胃部レントゲン検査や便潜血検査2日法、ピロリ菌検査、腹部エコーなどオプションも充実させ、特定疾患の早期発見になるよう備えました。

健康診断の結果は、東急病院と健康保険組合の医師・保健師と情報を共有することで、個別面談や保健指導、特定保健指導を開催し、個人にあった改善方法の指導に努めています。

その他、細かいことですが自動販売機の飲み物や置き菓子にはカロリーと角砂糖何個分に相当するかを表示し、カロリーや糖分取りすぎの注意喚起もしています。

また、社内ポータルには毎月「はつらつ健康広場」という題材で、健康に関する情報配信もしています。

ーー「はつらつ健康広場」では、具体的にどういった情報を発信されていますか?

柳:配信内容は保健師さんからも情報をいただきながら、花粉症や年末年始の暴飲・暴食、熱中症にインフルエンザ、ノロウイルスなど、季節のテーマを中心に、メンタルヘルスや口腔ケアなども取り上げ、従業員の注意喚起につなげています。

コロナ禍で外出制限などもあり、積極的に外で運動できない時期がありましたから、スポーツや運動もテーマに取り上げていきたいなと思っているところです。

再受診の呼びかけが病気の早期発見へとつながる

ーー健康経営に取り組むなかで、苦労されたこと、大変だったことはありますか?

柳:ありがたいことに、当社の従業員はみなさん、保健指導にとても協力的です。平均年齢が高いこともあって健康への関心も高いようです。健康診断とストレスチェックもほぼ100%受診していただいております。

ただ、血圧やコレストロール値が高いという診断結果が出ても、自覚症状がないと、自分は大丈夫だと思ってしまいがちです。そうした方たちに病院へ行ってくださいとお願いするのは、心苦しいときもあり大変だと感じています。

それでも再受診の呼びかけを続けて行なってもらったところ、病気の早期発見できたこともありました。その従業員は今も元気に働いてくれておりますので、必要な取り組みだと思っています。

ーー取り組みによる効果や従業員の反響を感じることはありますか?

柳:健康への取り組みは長年続けているのもあって、従業員のなかでも当たり前の存在になっているようで、特別な反響を感じることは少ないですね。

でも、新卒採用の担当者からは、学生さんたちから健康経営について問い合わせがあると聞きますので、若い世代に健康経営は関心を持たれているんだなと実感しております。

途絶えていたイベントを再開させつつ指導や再受診の声がけも継続

ーー健康経営について、今後の計画されていることや展望がありましたらお聞かせください。

柳:当社はもともと、社内でのコミュニケーション機会となるようなイベントも多く開催していました。コロナ禍前はボーリング大会やBBQ大会、屋形船イベントなど、さまざまな社内イベントを開催しておりました。しかし、2020年以降はまったく開催できていませんし、今年は社員のコミュニケーションが図れるイベントも開催できれば良いと思っています。

少しずつ以前の生活へ戻ることを期待していますが、それでもコロナがすべて解明された訳ではありませんし、職場での感染を可能な限り防げるよう、会社でできることを考えながら取り組みたいと思います。

また、健康診断結果で要観察・要治療の方もいらっしゃるので、特定保健指導や再受診を促すのも引き続き必要です。そして、生活習慣を改善して、病気にならない体作りにもつなげられることができればいいなと思っています。

ーー健康に関心のある方や、企業で健康経営に取り組む方に向けたメッセージをお願いします。

柳:昨今コロナや戦争、物価高騰と、ストレスや不安を感じやすい状況です。そのようななかで、できるだけ健康状態を良好に保てるよう、職場環境も十分注意が必要だと感じています。

従業員が心も体も健康で仕事を楽しみ、パフォーマンスを発揮できるよう、これからもさまざまな取り組みを続けていきたいです。健康経営は終わりのないものと思いますので、今後もチャレンジを続けていきます。

ーー本日はお話いただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:東急ライフィア株式会社

インタビュアー:朝本麻衣子

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