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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

人財育成こそが最大の投資。トーテックアメニティ株式会社にインタビュー

全国に22拠点を構える、トーテックアメニティ株式会社

ーー本日はよろしくお願いします。トーテックグループ健康保険組合を代表して、トーテックアメニティ株式会社(以下、トーテックアメニティ)の沿革や、おもな事業内容を教えてください。

岩本さん(以下、岩本):トーテックアメニティは、1971年に愛知県で創業した会社です。IT社会の発展とともにシステム構築・開発、また製造業が盛んな愛知県ということもあり、製造業向けの設計開発と事業を拡大してきました。

現在のおもな事業は、SIを中心とするITソリューション事業、製造業者向けの設計開発を行なうエンジニアリングソリューション事業、そして横断的な新規事業として第三者検証などを行なう検証ソリューション事業を展開しています。

またこれまで培った技術を用いて、「見守りライフ」という離床センサーやカメラなどを活用した高齢者見守りシステムの開発・販売も行なっており、介護施設や病院等で導入いただいています。

全国に22カ所の拠点があり、社員数は2023年3月現在、トーテックアメニティ単体で2,559名、連結で3,051名が在籍しています。

「人材」は「人財」である

ーーありがとうございます。トーテックグループ各社は健康経営優良法人の認定を受けていますが、健康経営を始めたきっかけはどのようなことだったのでしょうか。

岩本:創業以来、「人材」を「人財」ととらえ、社員の教育・育成を行なってきました。併せて「健康経営」を意識する以前から、社員が自分の力を発揮できるよう福利厚生の充実に努めています。

そもそも当社には、あらゆる取り組みを「社員目線」で行なってきた土壌がありました。どんなに良い施策でも企業目線で行なってしまうと、社員が「自分のこと」としてとらえにくくなってしまいます。

「社員満足度の向上・職場環境充実・健康増進」をマネジメント方針として掲げ、健康経営に取り組んだ延長として、2019年から5年連続で「健康経営優良法人(大規模法人部門)」にも選ばれることができました。

またスポーツ庁「スポーツエールカンパニー」の認証取得や厚生労働省「スマート・ライフ・プロジェクト」への賛同なども行なっています。

デスクワークが多く、運動促進が必要

終業後のバランスボール教室(インストラクターのInstagramより)

ーー社員の方の健康課題はどのようなところだと考えますか?

岩本:デスクワーク主体の社員が多いため、スポーツ施設の利用費用について健保組合から補助があったり、終業後にバランスボール教室を開催したりといった、運動の奨励を積極的に実施しているところです。

また以前から「イキイキ活動」と題して、社員満足度の向上と健康増進のためにクラブ活動の奨励や、スポーツイベント開催などの活動も行なってきました。運動系のクラブだけでなく文化系のクラブもありますし、部門や年齢の垣根を超えたコミュニケーションの促進にもつながっています。

全国の拠点のことを考え、健康保険組合を設立

ーートーテックグループは新たに健康保険組合を作られたと伺いました。どのような経緯だったのでしょうか?

岩本:以前は愛知県にあるIT業界の健康保険組合に加入していました。しかしながら事業拡大によって拠点が全国に広がると、愛知県以外にいる社員向けの健康事業や付随する福利厚生事業の展開に限界を感じ、当社創立50周年を機にグループ会社とともに健康保険組合を設立することになりました。

従前の健康増進事業に加えて、例えば喫煙者が禁煙を希望するサポートとして、禁煙外来治療補助制度や禁煙補助剤補助制度、生活習慣病重症化予防への取り組みとして特定保健指導・受診勧奨など、健康保険組合でのプラスアルファの取り組みが当社の健康経営全体の支援につながっています。

仕事だけでなく、人生を楽しんでほしい

関東地区の社員が参加した、スキー・スノーボードイベント

ーーほかに実施されている取り組みはありますか?

岩本:ほかの施策としては、「仕事だけではなく、人生そのものを楽しんでいてほしい」という考えから、旅行関連ですと宿泊費補助や日帰り旅行補助、海外旅行補助、テーマパーク利用補助、温泉施設利用補助、レジャー施設の利用補助などの制度があります。

レジャー施設については、例えばゴルフ場の利用料、スキー場のリフト券代などが対象です。社員だけでなく、家族で公営プールやボウリング場に行った場合なども対象になります。

また定期健康診断の結果、「要再検査・要精密検査」と判定された項目の二次検診費用の一部についての補助制度もあります。費用補助があることで受診奨励につながり、社員の健康を守ることにつながると考えています。

「バランスボール」「ストレッチ」をオンライン公開

FC刈谷スタッフによるストレッチ

ーー健康経営の今後の計画について教えてください。

岩本:昨年(2022年)、健保組合加入者を対象に健康増進の教育を行ないました。そのなかでストレッチに関するクイズの正答率が1番低く、さらにアンケートでは「運動習慣の確保」を課題と感じている方が多くいることがわかりました。

正答率が低かったクイズは、「肩こり、腰痛、頭痛防止にはストレッチが有効であるが、実施時は息を止め、痛いと感じるくらいまで伸ばすと良い」は正解か否かというというものです。(答えは否)

ストレッチについての正しい知識を身につけ、社員に運動習慣の確保ができるよう、今年(2023年)は当社が協賛している社会人サッカーチーム「FC刈谷」に協力いただき、社員向けWebサイトでのストレッチ動画配信を予定しています。

内容は疾病予防・体育奨励としての「オンラインコンテンツ」で、「股関節編」「ハムストリング編」といった部位別のストレッチとその解説動画です。

動画は短い時間の内容を50本程度準備していただき、その動画の組み合わせで、例えば「腰痛改善・予防向け」「猫背改善・予防向け」「疲労回復」といった、健康課題別のストレッチ模範メニューも作成いただく予定です。動画の周知や参加者へのFC刈谷からのプレゼント提供といった、参加率の向上についても工夫していきます。

オンラインコンテンツについては、リアル開催で好評を得ている「バランスボール教室」の配信やバランスボールの購入補助も予定しています。終業後のオフラインでの開催だと、参加者が開催場所近辺の勤務者に限られてしまいますが、ITの力を借りれば全国の社員に時間の制限なく提供が可能です。

協賛活動やIT展開など、当社ならではの活動を展開していきたいと思っています。

ーー健康に関心のある読者の方や、企業の健康経営の担当者の方に向けてメッセージをお願いします。

岩本:創業以来、意識せずに健康経営を進めてきた当社ですが、独自の健康保険組合設立や健康経営優良法人認定といった制度を通して、その認識をブラッシュアップしてきました。

Withコロナ時代を迎え、クラブ活動やレクレーション活動も再開されつつあります。社員向けWebサイトによる動画配信といった、全国くまなく情報が提供できる環境も整えてきました。

今後も社員一人ひとりが心身ともに健康で、新しい価値創造にチャレンジしていけるよう取り組みを推進していきます。

ーー本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:トーテックアメニティ株式会社

インタビュアー:朝本麻衣子

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