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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

【商工会議所編】円滑なコミュニケーションが心と体の健康につながる!館林商工会議所にインタビュー

3年連続で健康経営優良法人の認定取得「館林商工会議所」

ーー本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、館林商工会議所について教えてください。

遠藤さん(以下、遠藤):商工会議所は、商工会議所法に基づいて群馬県館林市に設立された地域の経済団体です。当所は昭和21年に設立され、令和4年に創立75周年を迎えました。

入会いただいた地域事業者様の経営支援や地域振興事業をおもな活動としております。具体的には補助金や融資の相談や税金など各種申請のサポートなどです。また、昨年(令和4年)は75周年の記念事業として、館林市にある県立美術館でプロジェクションマッピングのアートイベントを開催しました。

美術館の駐車場には、会員事業者様によるキッチンカーの出店などもあり、飲食も楽しんでいただける催しです。こういった地域振興イベントにも力を入れて活動しております。

ーー3年連続で健康経営優良法人の認定を取得されていますが、健康経営に着目したきっかけを教えてください。

遠藤:健康経営の制度を知った際、従業員が健康で長く働けることは会員事業様にとって大切なことだと感じました。企業が元気になれば、街の経済も活性化します。健康経営によって健康な従業員が増えることで会員事業者様に良い影響をもたらすだろうと思いました。

商工会議所の立場として、やはり多くの企業に健康経営優良法人の認定を取得いただきたいと思い、まずは支援する側が取得しようということで健康経営に取り組み始めました。2020年に初めての申請をし、そこから今年2023年まで3年連続で認定を取得しています。

申請にあたり各項目に目を通しましたが、普段意識しているようで取り組めていなかった部分もあったので改めて健康について考えるきっかけになりましたね。

ーー健康経営に取り組み始めた当初、健康課題や改善が必要な点はありましたか?

遠藤:毎年、健康状態についてアンケートを実施しているのですが、運動習慣のない職員が多い傾向にありました。生活習慣病のリスクにもなるので、そこは改善していけたらと思いました。私自身もあまり運動習慣がなく気になっていたところでもあります。

柿沼さん(以下、柿沼):喫煙率や睡眠に関するところも少し気になってはいましたが、やはり運動習慣ですね。まずは、課題として挙がった運動習慣の改善が取り組みやすいと思い、施策を検討しました。

サークル活動でコミュニケーションが円滑に

ーーでは、施策についても詳しくお聞かせください。

柿沼:群馬県が推進している「ぐんま健康ポイント制度」という取り組みのなかで「G-WALK+」というアプリがあります。目標体重を設定して管理したり、日々の歩数を記録したりできるもので、利用者の歩数ランキングも確認することができます。

これを職員で導入して、所内でのランキングを競ったり、自主的に歩く意識づけに活用したりしています。所内だけでなく、地域の参加者のなかでのランキングも見られるので、日々の会話にもつながりました。

また、「G-WALK+」以外にもサークル活動に力を入れています。昨年(2022年)館林市で開催された駅伝大会に商工会議所でチームをつくって出場しました。

ゴルフが好きな職員も多いのでゴルフサークルも定期的に活動しています。こういったサークル活動は運動習慣にもつながりますし、所内のコミュニケーションも円滑になりました。

次は、登山部を立ち上げようと思っています。最終的には富士山を目指しますが、まずは初心者向けに近くの山からスタートしたいなと。月に1~2回ほどの活動で徐々にレベルアップしていく計画です。こういった職場の外でのコミュニケーションも大切にしていきたいですね。

しばらく実施できていなかった職員旅行も企画中です。少しでも職員の心のケアといいますか、リフレッシュにつながればうれしいです。

健康経営で「日常のストレス」が減少傾向に

ーー健康経営の取り組みによる効果や変化はありますか?

遠藤:親睦の機会などコミュニケーションを大事にしていることもあり、健康調査アンケートの「日常のストレス」の項目で7割の職員が「ストレスはない」と回答してくれています。上司、部下の関係性もよく、風通しの良い職場環境が影響しているのだと思います。

柿沼:サークル活動も自主的に、参加したい職員が参加するようなものなので、ちょうど良い温度感で活動できていると感じています。こういった職務外のコミュニケーションのなかで、小さなことでも相談できる関係性ができているのだと思います。

ーー健康経営に取り組むなかで、大変だったことはありますか?

遠藤:健康経営に取り組み始めて3年目になりますが、継続が難しいなと感じています。新しいことを始めたときは、皆さん関心を持ってくださいますが、だんだん当たり前のことになってきたり、関心が薄れてきたり。常に健康に意識を向けてもらうこと、継続することの難しさに直面しているところです。

柿沼:また、喫煙問題にも課題を感じています。もともと数としては多くないのですし、2年ほど前に館内禁煙にしていますが、取り組み開始当初から変化がありません。まずは、セミナーなどで喫煙について学んだうえで徐々に取り組んでいけたらと思っています。

健康経営を通して地域活性化に貢献

ーー今後の展望について教えてください。

遠藤:当所では、会員事業者様向けの健康経営セミナーも実施しています。まだまだ受講者数は多いとはいえませんが、少しずつ興味を持ってくださる会員事業様が増えてきました。

広報誌などでも情報発信をしているので、健康経営を知っていただき、認定企業が増えるような対外的な取り組みも推進できたらと思います。

ーー健康に関心のある方や他企業の健康経営ご担当者にメッセージをお願いします。

遠藤:健康経営の職場は、従業員一人ひとりの心と体どちらも健康な状態が理想です。健康な従業員が増えれば、職場も活気のある良い環境になりますし、業務の効率化や仕事に対するモチベーションアップにもつながります。

商工会議所としては、そういった活気ある会員事業者様が1社でも増えて、地域経済の振興に役立てたらと思いますので、引き続き健康経営に関する情報発信を続けていきたいと思っています。

ーー本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:館林商工会議所

インタビュアー:朝本麻衣子

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