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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

景気の影響を受けない「強い企業」を目指して。株式会社荒木組にインタビュー

品質を重視する建設会社、株式会社荒木組

ーー本日はよろしくお願いします。まず御社の沿革やおもな事業内容について教えてください。

清見さん(以下、清見):当社は1921年の創業以来、岡山県を中心に建築・土木工事の設計・施工を手がける総合建設会社です。品質重視の経営方針から生まれる高い技術力により、学校から庁舎、医療・福祉施設、生産・物流施設、寺社仏閣、道路、河川まで幅広い施工実績を積み重ねてきました。

また各種関連事業と連携することで、土地探しから引渡し後のメンテナンスに至るまで、建物に関わるすべての困りごとを解消する「プロパティマネジメント事業」も展開しています。

ーーありがとうございます。御社は健康経営優良法人(中小規模法人部門)の認定を取得されていますが、健康経営に取り組み始めたきっかけはどのようなことでしたか?

清見:特に「健康経営」の取り組みを始めようと意識したわけではありません。不況などの景気動向の影響を受けにくい「強い企業づくり」を目指して、これまで激しい時代の変化に対応してきました。

その結果、2013年頃に大変な繁忙期を迎えることができましたが、従業員の働き方や健康管理に対して取り組む必要性を感じ、作業環境の整備、時間外労働の削減、インフルエンザ予防接種費用の会社負担での実施等を中心に、「温かい労務管理」を進めています。

有給の取得を推進する家族休暇

ーー従業員の皆さんの健康に関わることで、改善が必要だと感じられた点はありますか?

清見:当社は建設業なので工期があり、現場で働く従業員からは「有給休暇が取りづらい」という声がありました。もともと現場優先という考え方があるため、本社の内勤従業員も有給休暇を進んで取得する風潮がなく、建設会社特有の働き方の慣習に縛られていた面があります。

そこで、通常出勤日であった祝日を「家族休暇」と称し、有給休暇推奨日として設定することにしました。平日に取得することも可能ですが、推奨日として設定することで休暇が取りやすくなるのではないかと考えたからです。

また時間外労働を削減するために、業務の平準化を図ることが課題として挙がっていました。そこで業務の見える化を進める必要性を感じ、当日午後と翌日午前の業務内容や退社予定時刻などを記入する「いきいきWORKボード」を導入しています。「労働時間先読み宣言」を行なうことで仕事が偏らないように調整することや、個々の業務効率を上げることが目的です。

休暇制度の充実を図ることで、家庭生活の充実や従業員自身のリフレッシュ等、豊かな生活の一助になればと考えています。

協力し合える職場の風土づくり

ーーその他に取り組まれている施策はありますか?

清見:従業員の意識調査から「コミュニケーションが不足している」という課題が見えてきました。そこでコミュニケーションを円滑に行なうことや、お互いを尊重し協力し合える職場風土づくりを目的として、仕事上で気付いた感謝の気持ちを伝え合う「ありがとうカード」を導入しています。

感謝カードによって自然とコミュニケーションを取る機会が増え、心の健康にもつながっていくとうれしいですね。

新しい施策を社内に浸透させるために

ーー健康経営に取り組むなかで、大変だったことはありますか?

清見:「ありがとうカード」や「いきいきWORKボード」に取り組み始めた当初は従業員になかなか浸透しませんでした。

そこで「ありがとうカード」については、“ワークライフバランスの目線”や“若手社員からベテラン社員へ”などのテーマを設定し、メッセージ内容を重視して表彰するなどの取り組みを行ないました。また、管理職が率先して若手に向けてカードを贈るようになり、「上司は部下の頑張りを見ている」ということも伝わるようになりました。

「いきいきWORKボード」は各部門、各現場作業所で活用するうちに新たなアイデアが生まれました。例えば、現場所長が部下の夢や目標を大切にするために、プライベートも含めた夢を記入できるようにした現場作業所があります。これにより、さらにコミュニケーションが深まったり、モチベーションアップにつながったりしました。

その他、協力会社名や工事内容などを記入し、一緒に仕事をする職人さんも含め、人とのつながりを意識して仕事ができるように運用している現場作業所もありましたね。

このように従業員一人ひとりが自分ごととして考え、実践する環境づくりを意識しています。

ーー今後の展望をお聞かせください。

今後は、さらに時間外労働の削減や休暇制度の充実を図り、過重労働の抑制・防止、ワークライフバランスの推進につながる取り組みを進めていきます。従業員一人ひとりが当事者意識を持って考えてくれるよう、周知方法については今後も工夫して取り組んでいく予定です。

ーー本日はお話いただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社荒木組

インタビュアー:塩野実莉

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