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黒酢ダイエットで人気!飲み方やレシピを紹介

黒酢という種類の酢があることや、黒酢は健康や美容によく、ダイエットにも効果的だといわれていることなら知っているという人は案外多いかもしれません。しかし、他の種類の酢と何が違うのかは知らないという人も少なからずいることでしょう。この記事では、黒酢の特徴を解説しつつ、黒酢を使ったおすすめレシピを紹介します。

1. 黒酢とは

黒酢とは、健康や美容に対する関心が高い人の注目を集めている酢です。黒酢は穀物酢(モルトビネガー)の一種で、名前の通り一般的な穀物酢よりも黒っぽい色をしています。また、まろやかな酸味やほんのりとした甘味が特徴とされる米酢よりもさらにマイルドで、甘みや旨味も濃いのが特徴です。有名な黒酢の産地には、鹿児島県霧島市福山町があります。100mL当たりに含まれるアミノ酸の含有量は、穀物酢約50~80mgに対して、黒酢は約600mgと豊富です。アミノ酸以外にも、酢酸や有機酸、ビタミンB群、ミネラルなども多く含まれています。酢本来の酸味だけでなく、旨味やコクが欲しい料理に利用するのに向いている酢です。

2. 黒酢の作り方

黒酢の原料は、基本的に玄米と麹と水の3つです。ただし、玄米の代わりに小麦や大麦を原料とする黒酢もあります。黒酢の代表的な産地である鹿児島県では、壺を使った壺づくりが有名です。玄米を蒸して冷ましたところに植え付けた麹と、壺に住む酵母や乳酸菌などの力を利用して発酵、熟成させます。熟成期間は、メーカーや製品ごとに異なり、伝統的な作り方をする場合は1年~3年です。長い時間をかけてじっくり自然発酵、熟成させた黒酢ほどアミノ酸の含有量が多く、酸味がまろやかで深いコクがあります。

3. 黒酢とその他の酢の違い

酢にはさまざまな種類がありますが、黒酢と他の酢では何がどのように違うのでしょうか。違いを知って、それぞれの酢の特徴に応じた上手な使い分けをしましょう。この段落では、黒酢と他の酢の違いについて解説します。

3-1. 米酢

米酢は、黒酢と同じ穀物酢(モルトビネガー)の一種です。米からできているという点は黒酢も米酢も同じですが、黒酢は玄米を、米酢は精米を原料としている点が異なります。また、使う米の量にも差があり、黒酢は水1L当たり180g以上の米を使うのに対して、米酢の場合は40g以上と少なめです。小麦やコーンなどを原料とした醸造酢と比べると酸味がまろやかといわれる米酢ですが、酢特有のつんとした酸味も残っています。そのため、寿司などに用いられることが多い酢です。米酢は、蒸した精米を金属容器に入れ、水と麹菌を加えて糖化させた後、酵母菌を加えてアルコール発酵させ、さらに酢酸菌を加えて作ります。製造にかかる期間は黒酢よりもかなり短く4カ月ほどです。

3-2. 香醋

香醋は、中国江蘇省鎮江の伝統製法で作られた酢です。日本では、代表的な産地の名前を前に付け「鎮江香醋」とも呼ばれます。中国では一般的に食される酢で、原料はもち米です。酸味は日本の米酢よりもまろやかで、濃厚な旨味があります。色が濃いため、中国の黒酢とも呼ばれ、酸味がまろやかで、旨味が濃いなど、黒酢と似ている点も多い酢です。しかし、香醋には名前が示すとおり強い香りと独特な風味があります。中華料理には欠かせない調味料ですが、日本の料理には合わせにくいところもある酢です。

3-3. リンゴ酢やぶどう酢

リンゴ酢やぶどう酢は、果実を原料とした酢です。日本農林規格では、醸造酢のうち、原材料として果実を1種類または2種類以上使用し、酢1Lあたり300g以上の果実を使用しているものと定義されています。洋食の調味料として用いられるワインビネガーやバルサミコ酢などもブドウを原料とする果実酢です。果実酢は飲用されることが多く、ドレッシングやマリネなど、生食用の料理酢としても用いられます。果実を原料としているため、ビタミンやミネラル、ポリフェノールなどの含有量が多いのが魅力ですが、黒酢に多く含まれるアミノ酸はわずかしか含んでいません。

4. 黒酢の摂取方法

黒酢を摂取する場合、1日あたり20~30mLが摂取量の目安とされています。ただし、黒酢は酸味がまろやかとはいえ酸性食品です。原液をそのまま飲むと胃などの消化器官に負担をかける恐れがあります。飲むのであれば、水や炭酸水などで5~10倍に割って、朝・昼・夕の3回に分けて飲むのがおすすめです。飲むタイミングは空腹時を避け、胃に負担がかかりにくい食後にしましょう。少しずつ回数を分けて摂取することで、体に必要なアミノ酸を持続的に供給できます。酸っぱいのは苦手という人は、料理に使って摂るようにするとよいでしょう。酸味が和らぐので抵抗感なく摂取できます。

5. 主菜も副菜も!黒酢のおすすめレシピ

ここまでの説明で、黒酢の特徴やほかの酢との違いはある程度理解できたのではないでしょうか。そこで、必要となってくるのが黒酢を日常生活の中で摂るための方法です。ここからは、おすすめのドリンクや料理のレシピを紹介します。

5-1. 黒酢ドリンク

黒酢には健康ドリンクとしての需要があります。おいしく誰でも簡単に作れるのは、以下の5種類です。作り方のポイントを順番に説明してきましょう。

  • シンプルな黒酢水割り

    水と黒酢の割合は10:1が目安です。水の量が150mLなら、黒酢は大さじ1という割合になります。常温のままよりも冷やした方が飲みやすいです。割った後に氷を加えてもよいでしょう。

  • 黒酢水割りハニー風味

    アミノ酸が豊富な黒酢にミネラルが豊富な蜂蜜を合わせることで、より健康効果が期待できる飲み方です。あらかじめ黒酢と蜂蜜をよく混ぜたところに水を加えます。黒酢と蜂蜜は1:1の割合です。黒酢と水の割合はシンプルな黒酢水割りと同じなので、水と黒酢、蜂蜜の割合は10:1:1になります。150mLの水に黒酢と蜂蜜を大さじ1ずつと覚えておくとよいでしょう。

  • 黒酢牛乳

    黒酢と蜂蜜を混ぜ合わせたところに冷たい牛乳を加えると、ドリンクヨーグルトのような味わいになります。牛乳、黒酢、蜂蜜の割合は、10:2:1です。冷たい牛乳の量が150mLなら、黒酢大さじ2、蜂蜜大さじ1という割合になります。蜂蜜の量は好みによって調節可能です。酸っぱいものが苦手な子どもでも飲みやすいので、家族そろって飲むのに適しています。

  • 黒酢オレンジ

    黒酢と甘酸っぱいオレンジジュースの組み合わせです。オレンジジュースと黒酢は10:1の割合で合わせます。オレンジジュースが150mLなら、黒酢は大さじ1という割合です。レモンの絞り汁を少量加えるとさらにさっぱりとした口当たりになります。オレンジジュース以外にも、リンゴジュースやトマトジュースなどで割ることも可能です。ジュースの種類を変えて楽しむことで、毎日続けて飲みやすくなります。

  • 黒酢ワイン

    アミノ酸が豊富な黒酢とポリフェノールが豊富なワインを組み合わせた、美容を気にする人におすすめの飲み方です。赤ワインと黒酢は4:1の割合で合わせます。赤ワインの量が60mLなら、黒酢は大さじ1という割合です。

5-2. 定番!黒酢の酢豚

酢豚の甘酢あんを黒酢で作るとコクが出ます。黒酢の酢豚の材料は豚肉、玉ねぎ、ピーマン、パプリカなど一般的な酢豚と同じです。豚肉は塩コショウをした後、片栗粉をまぶしてから多めの油で揚げ焼きします。甘酢の材料は、黒酢と砂糖、しょうゆで、割合は2:2:1です。豚肉に火が通ったら、玉ねぎ、ピーマンを加えて炒め、甘酢の材料を加えたら強火で一気に加熱します。豚肉にまぶした片栗粉と合わさって適度なとろみが出たら完成です。甘酢を加える前に、フライパンの余分な油をキッチンペーパーなどで拭き取っておくと、上手に仕上がります。

5-3. スタミナメニュー!黒酢の鶏の照り焼き

照り焼きのたれに黒酢を加えて作ります。適度な酸味と深いコクがごはんのおかずにぴったりです。お弁当のおかずにも向いています。鶏肉の皮目にフォークなどで穴を開け、味が染みやすくしておくのが、おいしく作るコツです。フライパンに油を熱したら、皮面を下にして3分ほど焼きます。適度な焼き色が付いたら、裏返して1分ほど焼き、一旦皿などに取り出しておきましょう。ここでフライパンにたまった余分な油を拭き取ることが大事です。余分な油を拭き取ったフライパンに鶏肉を戻し、調味料を加えて加熱したら、鶏肉を何度かひっくり返しながらとろみが付くまで煮詰めます。調味料は黒酢大さじ4に対して、砂糖とみりんが大さじ2ずつ、しょうゆを小さじ1という割合です。

5-4. 魚にも合う!サバの黒酢あんかけ

青魚と黒酢の健康パワーを同時に摂れる一品です。サバは、ショウガとしょうゆ、酒で下味をつけた後、片栗粉をまぶし竜田揚げにします。竜田揚げにしたサバにからめる甘酢あんを黒酢で作るのがポイントです。あんかけ用の調味液は、水300mLに対して、黒酢を大さじ2、しょうゆとケチャップを大さじ1、中華だし小さじ2、水溶き片栗粉大さじ1の割合で混ぜ合わせて作ります。調味料を入れたらとろみが付くまで加熱するので、もやしやピーマンなどに火が通り過ぎる前に調味料を加えるようにしましょう。

5-5. さっぱり黒酢スープ

スープの味付けに黒酢を少量加えると、旨味やコクが深まります。4人分のスープなら、水800mLに対して、黒酢の量は大さじ2という分量が目安です。酸味や旨味が豊富なトマトを具にすると、それぞれに不足しているアミノ酸を補い合うことができます、モズクなどの海藻も黒酢スープの具にぴったりです。刻み生姜を加えて作ることで、体をしっかり温めながら、必要なアミノ酸を摂ることができます。

5-6. 副菜にも!酢の物やきんぴらなど

黒酢を使った副菜をいくつか常備しておくと便利です。少量ずつコンスタントに食べられるので、無理なく続けやすいかもしれません。酢を使った料理の定番・酢の物も、黒酢を使うことで酸味が抑えられるので、酸っぱいものが得意ではないという人でも食べやすくなります。塩分が気になる人には、同量の黒酢と砂糖だけで作るきんぴらがおすすめです。しょうゆを使わず作ることができるので、塩分の摂取量を抑えなければならない人でも安心して食べられます。強火でサッと炒め合わせるのがおいしく作るコツです。

簡単に摂取したいならサプリメント!黒酢を上手に摂取して健康を目指そう

ここまでの内容で、黒酢についての理解はかなり進んだのではないでしょうか。もし、今回紹介した黒酢ドリンクや黒酢を使ったレシピを試してみたいと感じてもらえたのであれば幸いです。しかし、もっと簡単に黒酢を常用する方法を知りたいと思ったのであれば、サプリメントを使用してみてもよいでしょう。ライフスタイルに合わせて、上手に黒酢を摂取し、健康を目指しましょう。

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