ゆらぎの季節に知っておきたい肌が乱れる春の 3つのキーワード

春 心・体・肌に影響を与える3つのキーワード

春を感じる暖かな日が増えてきました。
快適で過ごしやすい季節と感じる一方で、 なんとなく気持ちがふさいでしまったり、疲れやすく感じたりすることはありませんか?
春の心やお肌はどんな状態なのでしょう?

keyword1.

じっとしていた冬から活動の春へ
心と体の変換時期

冬から春へと変わる時季に生じる春のゆらぎは、自律神経のスイッチが思うように切り替わらず、周囲の変化についていけていない状態。女性ホルモンが減少すると、そもそも自律神経が乱れやすいため「何となくそわそわする」「前と同じようにいかない」「理由もないのに落ち着かない」と悩む方が多くいらっしゃいます。

keyword2.

冬の乾燥が居残り
バリア機能低下で悪化も

実は肌悩みは季節の後追いでやってきます。そのため、春の季節は、冬の乾燥ダメージが肌の奥に居残っている状態。また、自律神経の乱れからバリア機能が低下し、より乾燦を深刻化する原因に。PM2.5や花粉も肌の刺激となりやすく、乾燥させやすい原因のひとつです。

keyword3.

シワ・たるみの原因UV-Aが増加
春先はしっかり対策

紫外線の中でも、特に注意したいのがUV-A(紫外線A波)です。UV-Aは、真皮まで届いて肌奥にダメージを与え、シワやたるみの原因に。また、年齢肌は、メラニン抑制・排出の機能が鈍りやすく、少しの刺激でもシミになりやすい状態。少しの外出でもしっかり予防することが必要です。

紫外線の年間日射量
実は過酷!春の肌はこんな状態です!

春を楽しむ毎日の過ごし方

心が乱れやすく、紫外線や乾燥で肌のダメージも大きい春。
ゆらぎがちな季節の3つのキーワードをもとに、毎日を快適に過ごすアイデアをご紹介します。

 自律神経

リズムを整えるミニ習慣で
「変化」と上手に付き合う

春になると、周囲の変化に心と体が適応できない場合があります。自粛生活が続いている今年は、例年よりその症状が強まる可能性も…。ただ、このゆらぎは多かれ少なかれ、誰にでも起こること。「不安」や「そわそわ」を感じたら、あるがままの状態を受け 入れて、少しずつ体を慣らしていく心構えが大切です。
春のゆらぎは、一時的なものと割り切って、上手に付き合いましょう。

やってみよう!1 体から春に慣れる

外気の暖かさ、春の光、緑の香り…。あらゆる「春」を五感で感じてみましょう。体から季節に慣れることで自律神経が整いやすくなります。
まずは、朝起きたら一番にカーテンを開けて太陽の光を浴びてみましょう。

やってみよう!2 工夫して楽しむ

例えば、街に咲くキレイな花を探す、今まであまり歩いたことのない方向へ散歩してみる…など。
何事も、「できないこと」より「できること」を考えることで、楽しむことができます。

やってみよう!3 アロマでリフレッシュ

気持ちに合わせて、アロマオイルを取り入れてみましょう。ディフューザーがなくても大丈夫です。丸めたティッシュに2~3滴垂らしてカバンに入れたり、湯船に入れたりするだけでも、リフレッシュやリラックス効果が期待できます。

おすすめのアロマオイル

教えてくれた人

青山すみれクリニック

坂本里江子先生

精神科医、医学博士

表参道にて「青山すみれクリニック」を開業しつつ、女性のためのカウンセリングとアロマのサロン「アロマメンタル研究所SUZURAN」を併設。ライフスタイルにあった女性の悩みの治療を提供。

※弊社から坂本先生に依頼をし、頂いたコメントを編集し掲載しています。

 乾燥

花粉やPM2.5、マスクに注意!

花粉やPM2.5などが多く飛散する春の風。花粉はアレルギーだけでなく肌に付着することで肌荒れや乾燥の原因になることがあります。
気持ちのよい春風を感じた日こそ、洗うケアを大切にしましょう。保湿力の高いたっぷりの泡でそっとなでるように、肌には直接触れないくらいの力加減が摩擦を与えないコツです。

また、毎日のマスクも肌の荒れや乾燥を引き起こす大きな原因。マスクの付け方にも工夫を。夜はたっぷりのクリー ムで肌を保護しましょう。

見直し1 洗うケアはここに注意!チェックリスト
  • 洗顔料を使っていますか?
  • たっぷり泡だてていますか?
  • すすぎはぬるま湯でシャワーを直接顔にかけていませんか?
  • 朝晩顔を洗っていますか?
見直し2 マスクの付け方も工夫を

なぜ、マスクで肌が荒れるの?

1

着脱するときの擦れ、摩擦

1日に何度もマスクを着脱すると、そのたびに肌を擦ってしまいます。

2

マスクそのものによる刺激

ゴムや縁のあたる部位はそもそも湿疹が発生しやすい場所でもあります。長時間の刺激や毛穴をふさぐことにより吹き出物などができやすい状態に。

3

過度な加湿状態による、バリア機能低下

いわゆる「ムレ」の状態。皮脂や汗でマスク内の湿度が上がり、肌がふやけてバリア機能の低下を引き起こすことも。 

紫外線

紫外線がどんどん増える春
毎朝の日焼け止め習慣が美肌のコツ

シワやたるみを引き起こす紫外線A波の4月の量は、9月以上の多さです。あまり家の外に出ないといってもゴミ出しや買い物、散歩などちょっとした外出でも油断は禁物!朝のスキンケアに、日焼け止めまで組み込むのがおすすめの習慣です。

対策1 朝の日差しは特に注意

午前中は、低い角度からダイレクトに紫外線が顔に当たってしまう時間帯。日焼け止めはもちろん、サングラスや帽子で対策を。
日焼け止めは顔色補正効果で、ほんのりメイクを施したような自然な仕上がりのものがおすすめです。

対策2 内側からのケアも!
春は抗酸化作用や
デトックス効果のある野菜に注目

紫外線を浴びると、体内で活性酸素が発生します。活性酸素が増えると、肌や体の老化原因に。また、春は冬にためこんだエネルギーを排出する季節でもあります。トマトやブロッコリーなどの抗酸化成分やデトックス効果のある食材を積極的に取り入れましょう。

春の食材を使った、美肌にうれしいレシピ

生姜入り、春カブのリゾット

Recipe

教えてくれた人:料理家 太田さちか さん

材料:2人分

お米 1/2合
生姜(すりおろし) 15g
オリーブオイル 大さじ1
カブ 1個
大根 50g
だし汁 230g
ナチュラルチーズ 50g
少々
こしょう 少々
ここもCheck!野菜の美肌効果

下ごしらえ

  • ・生姜は皮をむき、下ろし金ですりおろす。
  • ・大根とカブは皮をむき、いちょう切りにする。

作り方

1
鍋にオリーブオイルを入れて中火にかけ、香りが立ったら生姜とお米を洗わずにそのまま入れる。
焦がさないように木べらで混ぜながら炒める。
2
大根とカブを入れて3分ほど炒め、だし汁30gを加える。水分がなくなったら、残りのだし汁を少しずつ足して混ぜ、水分がなくなったら再びだし汁を加える。
この作業を繰り返し、お米がアルデンテ手前の硬さになるまで火を通す。
3
チーズを加えて全体を混ぜ、塩・こしょうで味を調える。
4
完成!
器に盛り、
ナチュラルチーズ
(分量外)を添える。
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